命がけの帰省

blogsizeIMG_5901

全国の感染状況が落ち着いてきましたね!
ちょうど1カ月前は過去最悪とか言われて戦々恐々としてたので不思議な感じです。
このまま落ち着いて行くのか、はたまた。

さて、先週のシルバーウィークに、久しぶりにお休みを頂いて実家の北海道に帰省しました。
2年以上ぶりです。
とは言え、私の両親は2人とも癌サバイバーで現在寛解中ですが高齢という事もあり感染症高リスク群であり、同行してくる私の妹もワクチン2回目が未摂取、
さらにもし人口の少ない田舎で感染者が出た場合、村八分必至という事もあり
考えに考えぬいて、今回は実家に宿泊せず、だだっ広い公園で束の間、約2時間だけの再会となりました。

東京から訪れた私たち家族3人は人里離れた高原のホテルに宿泊し、台風一過の素晴らしい晴天の日に
実家近くの公園に集合。
この2時間のための北海道くんだりです。

行かないという選択肢もあったのだけど、現在小三になる息子は成長がやたらと早くすでに身長が140cmを超え、体重も私と10kgくらいしか変わらず、焼肉やまぐろ丼大盛りを一瞬で食べ尽くす大喰らいに変貌、鈴のような可愛い声でしゃべるのもおそらくあと数年…と思うと、
孫の、かろうじてまだ子供らしい可愛い時期をなんとか見せてあげたいという気持ちも強く、ワクチン2回接種&直前のPCR陰性確認を経ての出発となりました。

私の実家のある地域は小さな町で、
2020年の3月、一番最初の緊急宣言の頃に、地域のとあるクリニックの受付の女性が近隣市町村で初の陽性者となったところ、ひどいバッシングに合いまくりほどなくクリニックは廃業、女性の旦那さんも誹謗中傷で会社を辞めざるを得なくなり、2人は知らない町へ引っ越し… という所まで追い込まれてしまったそうで
もし私たちが無症状でウイルスを運んでしまい実家で感染者が出てしまった場合、もちろん感染による身体の危険もあるけど、社会的に抹殺されてしまう…という田舎特有の怖さもあって
色んな意味で命がけの帰省でした。なので、今回は飛行機+車で片道4時間以上かけて到着して屋外の公園で2時間会う、というがベストチョイスだったと思っています!

短い時間でも会って、同じ場所で同じ時間を共有できることの素晴らしさよ。

若き頃は好きな人に5分でも1分でも一目会いたいと思い、実際お昼休みの5分の時間を共有できただけで幸せが体中に充満し、その幸せの粒子に包まれるだけで1週間は辛い仕事や現実にも耐えられたけど
今こんな時代にあって、自分の大切な人に会うことは、あの頃の何十倍も何百倍も尊い事だと感じています。
皆が元気で再会できて本当に良かった。

でも世界にはこのウイルスによって命を落とし家族と再会できなかった人、誰も会えずに終わってしまった人が本当にたくさんいるのだよなあと思うと、心臓のあたりがキューっと締め付けられる想いです。


医学が急激に進歩してウイルスに勝利し、来年にはマスク無しで気軽に大切な人と会える日が来ますように!
もう、世界中の人の願いだよね!