ロバと王女

数年前に、雑誌か何かでこの

ビジュアルを見かけて以来、ずっと観たかった映画「ロバと王女」が、デジタルニューマスター版でリバイバル上映されていたので、やっと観ました。これぞメルヘン!ファンタジーの王道!!という感じで、セットも全体の色も動物の使い方もすっごく可愛いし、なによりやっぱり姫役のカトリーヌ・ドヌーブが美しすぎ。女の子なら誰でも潜在的に好きな要素(キレイなお花、キラキラのドレス、王子様など)が存分に盛り込まれているので女子はホントに必見!です。テキトーな分量でアバウトなお菓子を作る、というコントみたいな笑えるシーンもあります。ストーリーは王道ファンタジーなので、まあ、それはさておき。
学生の頃、「昼顔」という作品ではじめてカトリーヌ・ドヌーブという女優を観て以来、その妖艶なのに清潔感のある雰囲気や、角度によってはちょっと老け顔なのにそれでもやっぱりべらぼうに美人な所が気に入ってファンになったのだけど、彼女が主演した中で一番好きなのは「ロシュフォールの恋人たち」という作品。
この作品では、カトリーヌの実の姉フランソワーズ・ドルレアックと共演していて、もちろん姉も夢のように美人なわけだから、60’sの衣装で二人で唄ったり踊ったりしてそれはもう可愛い。でもこの姉のほうは「ロシュフォール〜」のちょっとあとに、交通事故で他界しちゃったんです。
私はそこになんだか因縁めいた物を感じていて、カトリーヌ・ドヌーブがあんなに美しいのは姉の分のエネルギーまで吸い取っちゃったから、のような気がしてならないのですよ。まあ、いい意味で、お姉さんの分までカトリーヌが頑張って生きてるのですね。
ところで「ロバと王女」では王子様が姫に一目惚れするんです。よく王子様と結婚したい〜なんて言ってる人って夢見がちなイタイ人と思われがちだけど、本当に、現実世界で一般人が王子様と結婚できる確率ってどのくらいあるんでしょう。というか、今世界中に王子って何人くらいいるんでしょうか。そのうち何人がイケメンなんでしょう。知りたいです。
ロバと王女