ベリーダンサーが糖質制限した話

毎年冬場になると少し体重が増え、春から夏にかけて徐々に落ち自分なりの適正体重に戻るというサイクルをかれこれ何年も続けてきたのだけど、昨年から何かおかしいと感じていた。

4年前に出産して妊娠中に16kg太ったが、その16kgは産後のベリーダンスと授乳ですっきり元に戻した。というか、筋肉面を鍛え直すにはやはりダンスなど運動はかなり有効で、単純に減量するなら授乳は最強である。何を隠そう私は息子が2歳11カ月まで授乳をしており(3歳の誕生日で辞めると決めていた)、その間はどれだけ暴飲暴食しても太ることはなかったのだ。
授乳によるカロリーのアウトプットは本当にすさまじい!だって3キロちょっとで産まれた赤ん坊が離乳食前までの母乳期約8カ月で10キロ近くに育つのだから。
母乳はもともと母親の血液であるらしく、まあそりゃ赤児が何キロも太っていくならその分母親も体重が減るだろう。

さて問題は授乳期が終わってから。2016年初頭頃から、それまでと同じ食事だとすぐに1,2キロ増えるようになり、特に冬場はクリスマスやバレンタインや年末年始など美味しい物に囲まれて華やかに食べ飲む日々が続くため、うっすらとボディラインが変わりはじめる。
私は現在ベリーダンスを生業としており定期的にレッスンも行ないショーのための個人練習やWSの受講、振付け作りなどほぼ毎日しっかりと踊っているのだけど、
それでもなぜか太る。
約1年そんな感じで過ごして、ちょっとこれはヤバいなあ、どうしたら良いものか、
そう思っていた時、偶然出会ったのがこの本!



現在各所で話題になっている書籍、『炭水化物が人類を滅ぼす』ですが、
今年の初頭に読んでから私の食生活がガラっと変わりました。


私は物心つく前の幼少期から甘いものが大好きで、ドーナツや菓子パンを朝食やランチ代わりにする事も多々あり、むしろなんなら夕食も生クリームがたっぷり乗ったパンケーキでいいよ!という無類のスィーツマニア、甘味好きである。
まあ、一般的に見れば太ってはいないからいいのかもしれないけど、それでも「こんなに甘いものやクッキー、ケーキばかり食べていて、いつか糖尿病になるのではないか‥」と内心ビクビクして暮らしていました。

『炭水化物が人類を滅ぼす』によると、もちろんケーキやクッキーなどの菓子も良くないが、何より「主食」とされているごはん(白米)やパン(小麦)の含む糖分が凄まじいとの事で、角砂糖に換算すると茶碗一杯の白米で角砂糖14個分(!)、食パン1枚で角砂糖8個分もの糖質が含まれているらしい。

同書の著者はそれに気づき、主食抜き/糖質制限の生活をスタートしたところみるみる痩せてお腹周りがめっちゃスリムになったとの事で、
ちょっと流行っているし、糖尿病になってもイヤだし、糖質制限してみよっかな!とそんな軽い気持ちで7月頃から糖質制限ライフをスタートしました。

●ルール
1日の糖質量を100g〜120gにする。


今まで糖質という物を意識してこなかったので、どんな食べ物に何グラムの糖質が含まれているか未知中の未知だったのでこの本を活用した。
『ライザップ糖質量ハンドブック』


ちなみに「糖質制限」という言葉が流行り出したのはライザップの発信力による所も大きいですよね。コンビニとコラボして食品をリリースしたりアパレルを買収しまくったり英会話教室事業をはじめたり、なんかすごいなあライザップ…と思います。


さて、食べていいもの、悪いものですが
まずダメなもの。
糖質量が多いお菓子などはもちろんのこと、
白米、パン、うどん、そば、ビーフンなどの炭水化物。これは本当に注意が必要だそう。
じゃがいも、とうもろこし、さつまいもなども要注意。

逆に糖質量が少ない食べ物は
チーズ、赤身肉、鶏胸肉、ささみ肉、魚、タコ、イカ、海老、葉もの野菜、ナッツ類など。

私の中で「糖質制限、これは行ける!」と思ったのは、私はチーズが大大大好きで、チーズさえ食べていれば幸せと思えること。今まで高カロリーのイメージがあったチーズですが、糖質制限の考え方では「カロリーは気にしなくても良い」との事なので、チーズはいくら食べても大丈夫。
そしてヒレ肉などの肉も「いくら食べてもOK!」だそうなので、これはちょっと眉唾と思いつつも肉とチーズがOKなら楽勝感高いと思えたのです。

飲料は、
甘いフルーツのジュースやファンタや普通のコーラはダメ、
しかし砂糖の入っていない炭酸飲料、人工甘味料入りゼロカロリー飲料はOK。
酒類は
ビールは1杯糖質10gなのでなるべく控える、
ウイスキー、焼酎、ジン、ウォッカなどは糖質ゼロなのでいくら飲んでもOK。
ちなみに『炭水化物が人類を滅ぼす』ではやたらとハイボールを推奨していたので、私もいつの間にやらビール派からハイボール派になってしまったよ。


おやつは、
ケーキ、クッキーはもちろんダメだけと、意外なところでフルーツも糖質が多く含まれているので出来れば避けたほうが良いとのこと。これはフルーツ好きとしてはとても残念。
ナッツやチーズはOK。



【糖質制限ライフの食生活】
朝食:
■カマンベールチーズ 2切れ
■フルーツグラノーラ(カフェオレボウル大の器に1.5杯)


●糖質制限言うてるのに、いきなりフルグラかーーい!!!とのツッコミが各所から入りそうですが、
やはり運動しているのでまったく炭水化物を摂らないのもちょっと気が引けるし、朝は少し甘いものを食べて目を覚ましたい。
ちなみにこの『フルグラ糖質25%オフ』1杯+牛乳で糖質約45g、1.5杯食べているので67,5g。
カマンベールチーズは1キレ0.1gなので誤差の範囲内。

まあでも、文字にしてみるとけっこう食べてる。
朝食で1日の糖質量半分以上摂取しています。


昼食:
卵料理(ゆで卵や目玉焼きなら糖質1g以下)
カマンベールチーズ3切れ
サラダ

●卵やチーズは糖質ほぼ無いのですが、サラダにかけるドレッシングや卵料理の調味料に糖質が含まれる場合が多いので昼食はおそらく20gくらいの糖質量です。

おやつ
ミックスナッツ
炭酸水(レモンフレーバー)もしくはゼロカロリーカルピス

夕食:
ヒレステーキ 250g  
好きなチーズ 3切れくらい
サラダ 
ハイボールか糖質ゼロビール(缶)

●ヒレ肉は200gでも糖質1g以下。しかしやはりステーキソースとサラダのドレッシングに含まれる糖質で、約20g。

【1日の糖質量】
朝 67.5g+ 昼 20g + 夜 20g = 107.5g

こんな感じです。

家での朝食はほぼフルグラですが、旅行先では普通に白米やパンも朝にしっかり食べます。ここで1日分の炭水化物を摂取する感じ。
糖質制限では炭水化物は「悪!」とされていますが、やはり体を動かしているので少しは摂取する必要があると考えます。
昼は、以前からもそうでしたが本当に適当(笑)。ただ以前と違うのは、菓子パン1個やパスタのみだった昼食を、あえてタンパク質中心に変えたこと。
急ぐ時はコンビニのサラダチキンや3個パックのカマンベールチーズが便利で美味しく、活用しました。

夜は、冷静に考えてステーキ250gってちょっと多いし、それにチーズも食べてお酒も飲んで、ちょっと食べ過ぎじゃない??と思えてドキドキしていたのですが体重が増えることはなく、後述しますがどんどん減っていく事に。本当に不思議です。
ステーキは高いので鶏胸肉のソテーやグリル、ささみのフライなど鶏肉を駆使したり、美容にも良いとされる鮭も頻繁に食卓にあげました。
体を動かしているのでタンパク質は積極的にたくさん摂ります。

【結果】
1.5カ月で3kg減。

●おそらく私はもともとBMIが低いので、これ以上劇的には痩せないのかなとも思いますが、それでもしばらく「ほんっっと落ちにくくなったな〜!!!」と思っていた体重(体脂肪)が2週間ごとに1キロずつするすると減っていったのは気持ちがよく、ちょうど現在自分のベスト体重まで落とす事ができたので体もだいぶ楽になりました。
端から見ると「別にbefore afterで何も変わらないじゃん!?」という感じかもしれないけど、3kg落ちてダンスの動きやすさも全然変わるし、あとは美意識的にパンツやスカートの腰回りにへんな贅肉っぽい物が乗ってる自分に耐えられなかったので、それがとてもすっきりして満足です。

『炭水化物が人類を滅ぼす』の著者の方や、糖質制限されてblogにレビューを書かれている方の記事を見ると皆さん最初は結構BMIが高く肉付きの良い方が多いようで、おそらくそういった方のほうが5キロ10キロ痩せやすく、体重の減少率も高いと思います。

●過去に食事制限を行なった際には「カロリー」を意識していたので飢餓感がとても強く、年中食べ物をことを考えていたのですが、不思議な事に糖質制限ではそれがなく、それはおそらく肉やチーズなどをお腹いっぱい食べられるからだと思いました。
なので長期で継続可能で失敗も少なそう。

ただ、家族や子供がいると1人だけ白米を食べてないのもへんだし、外食の時に周囲に気を使わせてしまうのも申し訳ないな〜と思います。

家での食事は、例えばカレーの日は子供や家族には普通のカレーを用意し、自分の分はグリルした野菜を大量にカレールーにトッピングしご飯無し、など工夫をしました。

外食では、近隣に「いきなりステーキ」があるのでテイクアウトしたり、食べにいったり率が高くなったのですが
いかんせんお金がかかる(笑)。

そう、皆さん、炭水化物は安いのです(笑)。
そして調理も楽。
これに改めて気づきました。お米5キロ買っておいて時々簡単パスタ、夏はそうめん、とか適当にしておけばお腹いっぱいになる。子供も適当に麺類出しとけば喜ぶ。でも糖質制限中はそれが出来ない。
チーズも高い。
そうそう、チーズの関税撤廃のニュースが少し前にありましたが
本当に心待ちにしています。
私は北海道生まれ北海道育ち牧場の牛はみんな友達という環境で育ったので、乳製品のだいたいの原価はなんとなくわかります。
ぶっちゃけ、原価なんてたかが知れているのです。
また、欧州に行くと☆の無いホテルでも朝食ビュッフェに様々な種類のチーズが並んでいる事があり、チーズ好きの私は「うわぁ♡」と目がハートになるのですが、日本のビュッフェでチーズが取り放題なんてあまり見たことが無いし、居酒屋やバーのチーズ盛りは2,3キレのプロセスチーズに申し訳程度のブルーチーズが2キレ程度、そしてレーズン3粒とかで1200円とか、ぼったくりです。
つまり、
日本のチーズは高すぎる!!!

早くチーズの関税を撤廃して頂き、チーズ貿易の自由化を!
日本の酪農家の皆さんも既得権の中でぬくぬくやらず、価格競争の中に身を投じ、様々な施策を行なって頂きたいと切に願います。
そうする事で「チーズ業界、なんだか面白そうだな!」という次世代の若者が酪農家の門をたたき、もしかしたら東京から田舎へIターン就職など、有能な若者を後継者に出来るかもしれない。
農業や酪農は一旦その既得権を全て手放しもっと冒険すべきです。
TPPの交渉も現時点では先行きが読めず…ちょっと、冒険的で楽しみな動きだなと思っていた私にとってはとても残念です。

‥めっちゃ話がそれましたが、とにかく今の日本のチーズは高すぎるのです。
なんとかしてほしいです。


●さて、「飢餓感」が無いのは糖質制限の本当に良いところで、その理由から今後もゆるく続けていきたいなと思います。
ただ、やはりまったく炭水化物や糖質を摂らないのは周囲の人にも迷惑をかける。
なので、外食や旅行の時はほどほどに。

そして感じたのは、「糖質」は嗜好品であり、人生の楽しみである!という事。
ケーキとかスイーツとか甘味とか、そういった甘くて夢のある食べ物はある程度定期的に食べたい。美味しいイタリアンも食べたい。
毎日の食事で無駄な白米の大量喰いは辞めても、ハレの日のスイーツは辞めたくない(笑)。
よく、「白砂糖ぜったい悪!!!!」みたいに言う一部の思想の方が最近いらっしゃいますが、私はそうは思いません。たばこのように副流煙で他人に迷惑をかける物ではないので、白砂糖入りの食品は今後も楽しみとして、至福として、ぜひ食べていきたいと思います。
ただ、その回数は以前より減るだろうな。

【結論】
カロリー制限の時代のように飢餓感が無く、気持ち良く食生活を改善できるので、体重が気になっている、特に35歳以上の方には糖質制限はオススメできます。
35歳くらい超えると痩せにくくなるからね。
あとは35歳より若くても、産後で授乳期が終わった方とか。
特にBMIが高い方は結果が出やすいかと思います。
ベリーダンスなどの運動を併用すると全身の筋肉やインナーマッスルを強化でき、より効果的です。

あと補足として、特に女性は体重が落ち始めた頃からお風呂上がりの全身のオイルマッサージを併用していくと肌がタルまずにピシッと引き締まった感じで痩せられると思います。
個人的な実感としてクリーム系よりオイル系のほうが肌の引き締め度と翌日の肌のツヤ感が良い気がする。

定番ですがヴェレダのホワイトバーチ


そして最近使っているのは
ニールズヤードレメディーズのアロマティックマッサージオイル

このあたりがオススメです!

痩せても肌がたるんでしまうと女性としては悲しいですし、ベリーダンスするならお腹も顔の一部です(笑)!
体重が減少するのと同時進行でオイルマッサージで肌を引き締めて行くと相乗効果を感じられると思います。


さて、そんな糖質制限をしていても「うっわ〜、食べ過ぎちゃったな〜!」という日、もしくは事前に「今日は会食でどうしても残さずフルコース食べなきゃいけない‥」という日にはサプリメントで糖の吸収を抑えるのをおすすめします。

森下仁丹『サラシア』


この『サラシア』のサプリは糖の吸収をおだやかにし、食後血糖値の上昇をゆるやかにする機能があることが報告されているとの事で、私もたくさん食べる日には必ず摂取しています!

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さてここまで書いて、今一番気になるのは、「一体自分の体にどれだけの糖が含まれているのか」という事です。成人の体の60%は水と言いますが、果たして糖度はどのくらいなのか。
そんな事を打ち合わせで話していたら、なんと森下仁丹さんが画期的な機械をアーランジュに持ち込んで下さる事になりました…!

9/9(土)13時から、アーランジュにて、MiLLANA+チャコット+森下仁丹の特別販売会が開催されます。
その中で、森下仁丹さんが『糖化年齢測定機』なる機械をアーランジュのスタジオに持ち込んで下さるとの事です。
機械に左手中指をかざすと1分ほどで体内の老化物質(週末糖化産物:AGE)の量が測定されるそう。この量が、体内年齢の指標といわれているため、
やはり糖分の摂り過ぎは老化へ直結しているという事か…。。

とにかくまずは測定してみたいです!私もまだ未体験なので9日(土)がとても楽しみ。
どなたでもお越し頂けますので、ぜひ13時〜17時にアーランジュ原宿にお越し下さい。
アーランジュ原宿では10時から11時15分までは私のレッスン(体験可)もありますので、
まずそちらに体験レッスンで参加して頂き、近隣で昼食などを済ませ、その後糖度測定や販売会を楽しんで頂く、というのも素敵な土曜日の過ごし方かと思います!


当日はMiLLANAのベリーダンス衣装やレッスンウエアも5〜20%オフなど見逃せないイベントとなりそうです。

それでは皆さん、また近々でお会いしましょう!